砂漠のガラスの温室。(2011)



2011 年 「第18 回 空間デザインコンペティション 提案部門」 提案コンペティション 応募作品
第18 回の課題は「サステイナブルな新世代のガラス空間」。
砂漠の砂がガラスの原料である珪砂を含むことから、砂漠の砂でガラスブロックを作り海水温室を建てることで砂漠の緑化を提案した。
建築材料が全て地産で賄うことができ、温室をつくることで砂漠で農作物が栽培可能になる。
また海水温室は作物に必要な量より水分を作ることが可能なので温室の周りに撒くことで緑化を図ることができる。
ガラスブロックの生成方法は砂を熱するという古代のガラスと同じ方法であり海水温室の仕組みは砂漠に棲む虫からヒントを得られたものだ。
ハイテクによって解析され、ローテクによって構築することがこれからの建築の方向の一つなのかも知れない。



コンセプト
緑化が求められる砂漠地帯にサステイナブルな海水温室の形を考えました。
砂漠にあるものは無尽蔵の砂と照りつける太陽光です。
この砂を原料に地場でガラスレンガをつくります。
ガラスレンガは自然界に存在する形にならって六角形の結晶の形とし、アフリカ等でも浸透しつつあるカタランヴォールト工法でシェル状の海水温室を建てます。
海水温室は海水をチューブに流して空気の温度・湿度を操作し、真水を得る事のできる温室です。
真水は温室内の作物が必要な水分量より少し余分に生成されるので、周辺に撒いて緑化を促すことができます。
ガラスレンガで温室を建てることで強烈な直射日光を和らげて作物を育てることができ、かつ海水温室の仕組みに沿うように空気を温めることができます。
温室の形はベンチュリ効果を促す形となっており、必要な空気の流速を保ちます。
ここでのサステイナビリティは建築の建て方にとどまらず、砂漠の緑化・食糧問題解決への一歩として人々の営みの中に組み込まれ、活かされ続けることを目指しています。
ガラスレンガのこの温室は砂漠の中で一握の雪のように光り輝き、砂漠に小さな潤いを与えます。




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